音曲リーダーは太鼓職人

2015年11月16日 (月)

『ケロケロ座10周年記念太鼓』製作記 [番外編]

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神社での作業にひと区切りつけて帰宅すると、雨が降りだしました。かなりきつい降り。
そこで、燻製をつくることにします。うちは集合住宅なので、他世帯が窓を開けている
夏場は、ベランダであまり大胆なことはできません。こんなふうに強い雨が、煙も匂い
も水に流してくれることを期待して、鮭の燻製決行デス!
奈良の吉野の桜で燻しました。

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2015年11月15日 (日)

『ケロケロ座10周年記念太鼓』製作記 [第2話]

Img_0027治具をつくるための型紙を切り出します。太鼓の円周を幾枚の板で作るかを決めると各板から円中心への角度がわかるので治具の型紙が採れます。Img_0028型紙を用いて調整しながら、前回の「琴柱」への側板(大コンパスで描いた円弧どおりに削り込んだもの)接着を行います。Img_0029そうして作った治具に仮材(ファルカタです)を取り付け、2枚重ねて接着して具合をみているところです。

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2015年11月11日 (水)

『ケロケロ座10周年記念太鼓』製作記 [第1話]

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8月半ばから、新しい太鼓を作っています。革は、昨年春に購入しておいた 2尺の締め太鼓革。音曲の舞台では、革だけで団扇太鼓のように叩いて喜んでいましたが、いつかちゃんと太鼓にしてやろうとは思っていたのです。

例によって縣神社・神楽殿をお借りしての作業。閉め切ってやっていると暑いでしょうと扇風機を持ってきてくださいました。4尺大太鼓とその架台を作る際は、蔀戸を開け風と光を採って作業していると、お参りの方が珍しがって覗きに来られることが度々でした。奉納製作なので、神社を訪れる どなたにも見ていただくほうが良いと思っていたからでした。今回は純粋に自分たちのための太鼓作りなので、集中して出来る環境に 。Img_0012_2  神楽殿では、自分の日常とは異なる時間が過ぎてゆくことがあります。映画を二本見終えて館外に出ると思いがけず日が暮れかかっていて、びっくりした子供の頃の記憶…。いつの間に降り出したか、境内は雨に煙ってい、そんなことが魔法を見るように不思議で、驚きが心に満ちてくることが。Img_0016 桐板に敷居を利用した大コンパスで緩やかな弧を描きます。今回最重要の治具を組み立ててゆきます。Img_0017厚ベニア板にMDF製の琴柱みたいなものを立てました。

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2014年9月 8日 (月)

あがた楽太鼓 装飾作業(1)

 ひっぱり直しが完了したので、つぎは装飾です。胴には「星雲」を描くことにします。

正倉院御物の剣の装飾を見てて思いついた図案です。実は、引っぱり直しで最初の面を張ったときにバックルで胴を数カ所傷つけてしまったので、それを隠す目的があります。金紙を貼ったり、鋲を打ったりしています。
Img_3561_2 今はここで止めておいて皮面を描きはじめます。まずは叩くほうの面から。マットな黒を塗り、金を塗り。Img_3569 型紙をあてて鉛筆で下描き。Img_3570 マスキングして金を塗り。ペリッと剥がす。Img_3573 マスキングした状態で白と水色が効いて美しいので、この配色で完成をイメージします。Img_3571 マスキング・ぬりぬり・ペリッを繰り返してこんなふうに。Img_3574 Img_3577 Img_3582 さらにマスキングして金円を巴にします。Img_3608 Img_3613 細かなはみだし
はフリーハンドやちまちまマスキングでリタッチしますが、 カシューで描いた上に金がのりにくかったので、カシュー・マットな黒・金と塗り重ねたりしています。ちなみに塗料は、マット黒は建具内装用の水性アクリル、艶黒はワシンの工芸うるし(カシューの一種)、金は文化財修繕用の特殊塗料、赤や水色はアクリル絵の具、白はアクリルジエッソです。Img_3587 飾り用の紐を石川県の会社にたのんであったのが届いたので、耳紐に通してから本殿に据えてみました。Img_3654_2 僕は作業中は食事をしないのですが、たまに宮司さんや奥さんがピザを出してくださいます。じゃがいも・コーン・チーズのシンプルなやつで美味しいのですぐに食べてしまうから、お皿の写真しか残りません。添え物のタバスコの小袋にリトパのロゴがあった。Img_3584 今日は8月28日です。今回のテッテテキ改修を始めたのが6月中頃だったので
2ヶ月ちょっと。のべの作業時間は80時間強。皮を引っぱり直してたときはミンミン蝉やアブラゼミの猛烈な蝉しぐれの中。今、社務所の縁側で宮司さんと聴いているのはツクツクボウシとカナカナ蝉。いつのまにか夏が過ぎてゆきます。Img_3564

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2014年9月 4日 (木)

皮を引っぱり直す・・・「耳」も無いのに

 一晩水浸しておいた皮はブヨブヨに戻っています。これを胴に載せたら耳替わりのロープにターンバックルを引っかけてゆきます。

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 写真では片面をすでに張り終えています。これは先週までの作業の結果ですが、3回もやり直し、10日以上費やしてようやく出来ました。この際の試行錯誤を基に今回の作業手順が決まっているので、手順の多くの部分には意味があります。実際に作業するときには、手順を真似るだけでは結果が出せません。意味を掴んでいることが大事なのです。そこで、実際に「耳の無い皮の引っぱり直し」をする人(いるわけないか?)の参考になるよう、意味にこだわってレポートするので、口説い文章になるかも。
 皮を胴に載せるときには、胴へのフチのかぶさり具合が均等になるよう心がけます。
あとで鋲を打つときに打ち代(しろ)が少ない部分があると強度的に弱点となるのを防ぐためです。また、代(しろ)の量をあとでターンバックルの締め具合やロープの張り具合で調整しようとするのは、張力の無駄遣いになるので避けたほうが良く、したがってこの段階でできるだけ均等にかぶせておくのです。
次にバックルの下フックと井桁にかけて、ロープを張ってゆきます。バックルはすべて延ばして、締め込みのストロークをかせぐのですが、延ばしすぎると後で困ったことが
起こるので加減も必要です。これは後でわかる話し。
Img_3541 バックル一つ飛ばしで一周ロープ掛け完了。テンションは皮がズレない範囲で強く張るほど良い。作業中皮が乾燥しないよう濡れタオルで水分補給しておきます。
Img_3543 
   もう一周ロープ掛けしたら、ロープの隙間に木棒を差し込んでキリキリねじってテンションをかけます。木棒の端はとなりのロープに掛けて押さえるか、荷造り紐で
括って井桁に結びつけたり適当に始末します。ねじる時にバックルのフックが回転
するとフックが抜けてはじけ飛んでしまうのを避けるために、バックルをギリギリまで延ばしすぎないほうが良い のです。
 ロープの太さと材質は無視できない問題です。最初の面を張るときは5ミリほどの棉ロープを使用しましたが、ロープのほうが伸びやすいので皮が伸びてくれず、
やり直し三度目でロープが伸びきってようやく皮のほうが伸びました。今回は9ミリ
ほどのナイロンクレモナロープを使用。いつも締太鼓の調べ紐に使っているもので
伸びにくいので棉より適していると思います。
井桁を組むときにスペーサーの意味で角材を載せたのは、井桁からフックまでの距離をかせいで、ロープをある程度長くとるためです。短かすぎると棒を差し込んでもねじれないので不都合です。
ロープねじりでテンションをかけた上にターンバックルを締めてゆきます。手で回すには硬いので細い金属棒(私はヘキサゴンレンチを使用)を突っ込んで回しますが、
必ず革手袋をはめてやりましょう。夢中で作業してると気付きませんが、中指の第
二関節あたりに水泡が出来てあとで痛くなって後悔します。
 
 革が濡れているうちに太鼓鋲を打って固定します。二年前に張ったときは、ほぼ乾燥してから鋲打ちしましたが、それだと井桁と皮の綱引きで皮が引っぱり返してやや優勢になってからの固定になるので、もったいない気がします。

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 真鍮製の13ミリほどのを打ちました。耳替わりの紐を避けて打つので打ち代は狭く、大型の鋲は使えませんでした。これでは強度が不安なので、あとで大きな角足
の太鼓鋲を、耳紐の通っていない部分に打って補強します。ロープの輪の間に黒く
見えるのがそうです。皮を外すときに抜いた鋲を鉄床の上でハンマーで叩いて曲が
りを直して使いました。
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 鋲を打ったら、皮がすっかり乾くまで(5日間ほど)放っときます。それからロープを
解き、井桁から外します。 

  耳替わりのループには、飾り紐を通すつもりなので、房紐でためしてみます。もうすこし太いのが似合うと思います。

  いちばん下の写真、右端の2本。皮を外すのに使用した竹べらです。                                    
Img_3549 Img_3547_2Img_3655

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2014年8月28日 (木)

あがた楽太鼓第2ステージ  「さらにテッテテキに改修だ!」

 あがたさんの楽太鼓(火焔太鼓)は、2012年4月1日に大修繕を完了して以来、あがた祭り当日の笠井神楽(吉田流)奉納に、また音曲ケロケロ座の舞台でも大活躍してきました。じつは修繕完成時点で宮司さんとの約束があって、それは太鼓の鼓皮面に絵を描くことでした。その後四尺大太鼓やその台座の製作に専心してきましたが、この約束を忘れることはありませんでした「いつかきっと描こう」と心に決めておりました。というのも、折に触れて「絵をお願いします、時間が出来たら描いてもらいたい」と宮司さんがおっしゃるので、忘れようがなかったのです。

 で、今年の大幣神事が済んだ六月中頃から作業着手。ただし今回、鼓皮面の「引っぱり直し」も同時に行うことにしました。二年あまりで引っぱり直しは尋常ならぬ事態ですが、これは諸般の事情と私の経験不足が相まって今年の梅雨期には皮面がずいぶん緩んでしまっていたので、捨て置けないと判断したのです。Img_3531_7
 
普通和太鼓の皮の「耳」を切り落としてしまったら、引っぱり直しは出来ないとされており、どこの太鼓工房でも「耳が残っていなければ引っぱり直しは致しかねます」とコメントされています。が、僕の場合、またあがたさんにも余計なお金は無いので、耳があろうが無かろうが引っぱり直さなければ、せっかくの楽太鼓が楽器として死んでしまう。それは絶対にダメなので、是が非でも引っぱり直すぞ! という訳で、以下その非を是にする格闘の日々をレポートします。
 
まずやることは、皮剥がし。鋲の頭と皮と太鼓胴が完全に密着してるのを剥がすには、皮と鋲の間でなく、胴と皮の間にヘラを差し込んで皮ごと鋲を浮かします。すこし
浮いたら、今度は鋲と皮の間にヘラを入れて鋲を抜き取ります。このとき金属製のタガネみたいなものは役立ちません。胴を傷つけ、皮を破いてしまうから。孟宗竹を削って
薄いのと、すこし厚手の先が二叉のと2種類のヘラを作って木槌で打ち込みました。
 鋲が抜けた胴には穴がズラリっと空いてるのでクサビ型の細木を打ち込んで全部埋めます。上の写真で白いのが今回埋めてる部分、それ以外のクレーター状は、初回の
修繕で埋めた跡です。
Img_3532  外した皮には「耳」がありません。長胴太鼓用の皮はふちを深く成形されているので、楽太鼓のように浅い胴に張ると両側の耳が干渉し締め上げることができません。なので片面を締め終える都度、耳は必ず切り落とします。(皮なめしから自分でやれば、楽太鼓用にふちの浅い皮も調製できるので、いつかやってみたいと思っていますけれど)
耳が無いと皮にロープを引っ掛けることが出来ず、締め直しがきかないのです。そこで今回、耳の替わりになるものを皮にくっつけることにします。写真のように、皮の周囲に木綿ロープをうねうね通しました。
通したロープの両端は、たこ糸でしっかり縫い止めておきます。
代用耳が準備できたので、引っぱり直しを始めます。まずは皮を湿らせるために、古タImg_3538_2 オルを皮の凹面に詰めて、水をたっぷり注ぎます。このままナイロン袋にいれて半日ほど放っときましょう。
皮を水で戻してる間に井桁を組んでおきます。7〜8㎝角の棟木を4本用意し、長ボルトで留めました。これにスペーサーの意味で角材2本と板1枚を載せれば井桁の出上がりです。これが締め上げ作業のベースになりますが、寸法や強度など必要を満たしてさえいれば細かいところはどうでもいいので、1時間ほどで出来てしまいます。Img_3533_2
   皮が柔らかく戻るまでやることが無くなったのでだんだん退屈していたら、宮司さんImg_3539_6が「お茶どうぞ」と持ってきてくださいました。
よく冷えた煎茶とお菓子はこし餡を葛餅でつつんで桜葉を巻いてある。真夏の桜餅というのが楽しく、爽やかな食感で美味であ
りました。皮は一晩寝かせておいて、明日
も仕事が休みなので朝から作業します。

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2014年6月 5日 (木)

あがた大太鼓☆音曲語り物 新釈・この花咲くや姫の劇中で!!!!

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写真じゃ大きさがわからないけど、4尺あるんです。でっかいです。
去年の太弊神事で先触れ太鼓として行列を先導して華麗にデビューした太鼓だけれど、音曲リーダーがずーっと太鼓に装飾をしてて、8日の太弊神事を前にしてほぼ出来上がったのん。
この太鼓を5日の音曲語り物の1場面で使ってみたいと、太鼓製作者の音曲リーダーが構想して準備をしているのよん。
 
ただこのあがた大太鼓は本殿に鎮座していて、あがた祭当日に本殿と30mくらい離れてる神楽殿に移動させることができないのよ。
じゃーどうする? 
あきらめんのかぁ? あん?
いやいや、あきらめるなんて文字、あっしの辞書にはござんせんっ!
てな調子で、劇中の音を本殿にモニターして、太鼓の音はマイクでひろってみることに決定!
 
で、誰が叩くんですかい?
 
音曲メンバー4人に登場人物8人、時空と空間の移動を表現する「どこでもボックス」を操る人も入れたら、バイオニックジェミニー(誰も知らん)みたいな早業の舞台裏! ここに30m離れた本殿へ行って叩いて次のセリフまでに帰って来れるのかぁあ〜?
 
ご覧いただいている方「毎年同じやん」とそろそろ気づいていらっしゃるかもしれませぬが、そりゃ、あーた、歳もとっております。体力も落ちております。去年言えたセリフ、舌もつれます。同じものをお届けするには、これでも何らかのステップアップが必要なんです。
あ、上演前のご挨拶部分は毎年変えているのでございますわよ。
同じストーリーでも、空気感が毎回違うのです。
ボジョレーのワインだって、毎年飲んでいるからこそ、その年の出来具合がわかるってもんです。知らんけど…。
音曲語り物 新釈・この花咲くや姫も、毎年ご覧にならなくては、そのしみじみとした良さがわかりませんことよ♡
まあ、とにかく、音曲ケロケロ座は、雨でもなんでも、そこに神楽殿があるかぎり、上演いたします!!
けどみなさま、観客席には屋根が無いの…。ビールケースのイスは配置いたしますが。
お参りで境内を横切るときに、横目でチラッと見るのでもいいから…。来てね。
ちらっとご覧いただいたら、手を振ってくださいましね!!!!

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2014年4月11日 (金)

あがた大太鼓☆バージョンアップ!!

Img_2527  昨年の大幣神事でデビューを果たした四尺大太鼓。裏面が「木製のダミー面」でしたが、その後・・・「やっぱり両面とも革張りにしたらどないや」という話があり〜の、革を買ってくださる方があり〜ので、このたび裏面革張りに踏み切りました。両面化なんて夢だと思ってたのですケド。

Img_2834 2月11日の「芸能のつどい(城陽)」出演が済んだ当日午後から作業を始めました。
まず、やってみたかった実験(木製面に三日月型のトーンホールを開口して叩いてみる)をやりました。トーンホールから風が吹き出て、スピーカのバスレフホールみたいでしたけど、音が劇的に変わったという印象は持ちませんでした。
Img_2835_3 次に、新しい革面の周囲18穴を拡げて、麻の太調べが通せるように準備します。
さて、調べを解きます。いつもながら大仕事で小一時間かかりましたが、寒いので汗だくにならない点が救いです。裏面を新しい革面に交換して調べを通してゆきます。
解く段よりは気持ちがアクテイヴなので苦になりません・・・でもやっぱり一時間がかりでした。そうして渾身の気合いで締め上げます。で、試打して宮司さんに音を確かめていただきます。いいんじゃないかということで、すぐにまた調べを解きはじめます。
Img_2841_2 今回、裏面には月を描いて、表面の日輪との対照を狙うという発想で、デザインの一新を進めています。2月下旬からの作業でだんだん綺麗になってきたので、写真をたくさんご覧ください。
Img_2836_2 表面・・・中央の日輪は左一巴を内蔵しており、黒地、赤地の小さな一巴を産出。放射された一巴は周辺で八つの大きな一巴となり、それらが天辺で宝珠に変じて、巴の火焔を生じます。太陽ー巴ー男性的印象。
Img_2842 裏面・・・中央の月輪が銀色の桜花をはらみ、桜花は周辺で金銀に紅色の光彩をまとって
源氏輪上に咲き乱れます。花が天辺にのぼると、源氏輪の一部が月の笠に変じて花にさしかかり、月落桜の紋を形造ります。月ー桜ー女性的印象。
Img_2840_2 裏面に着手したころ境内のこの花さくらが咲き始め、今、銀紙の花弁を貼ってゆく手元には薄紅色の花びらを、春風が運んできました。
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春風の  花を散らすとみる夢の  醒めても胸の  さわぐなりけり 
西行か?西行じゃあ!

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2013年9月 3日 (火)

県大太鼓本式台☆仮組して本殿設置

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4本の千木に切り欠きを入れて、組み合わせ準備完了。

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土台に千木をセット。何か曖昧。

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土台から切り欠いてあった台形の部材が…この時にわかに光り輝いたのです。そして千木の交点にあたる棟木の上部もまたにわかに光輝いたのです。

あ、コレをココにセットしろって、こういうこと?とセットしてみたら、このとおり。フォルムが生き生きとしました。
すぐに宮司さんに報告したら「よかったですな〜。今日の1日の作業がこれで報われましたな〜」と喜んでくださいました。

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9月3日正午、部材を本殿に運び並べました。全部で11個です。

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各部材のボゾと切り欠きを合わせて仮り組み開始。私の全体重をかけるとスコッと嵌るように調整されています。
作業していると、「そろそろかなと思って」と宮司さんが入ってこられました。本殿右奥の現在『祓戸』にしてある場所にゴザを敷いて安置しました。釘は一切使用していませんが、上からの加重で接合部分が締まるように設計してあるので、約40kgの大太鼓が載ると、びくともしない頑丈さです。
追いやられた祓戸をどうするかですが、宮司さん「こうしたらどうかなと、思っとったんですわ」と太鼓の正面に祓戸を設置されました。
「こうして太鼓を見ながらお祓い」ということで、光栄の至りです。
作業が終わるころには宮司さんも私も汗だく。気温はさほどではないのですが、湿度は80%を超えています(宮司さんは昨日湿度計を購入されたようで、現在湿度に大変関心を持っておられます)

あ〜疲れたと2人で境内を眺めると、神社犬ペペが拝殿正面に悠々と鎮座しておられました。
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2013年8月29日 (木)

県大太鼓本式台☆制作経過報告

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県神社の4尺大太鼓は、現在巡行用台に安置されていますが、本式台を作ると約束してあったので、8月に入って作り始めました。

用材はヤチダモ。切り欠き継ぎとホゾ継ぎで、鉄釘は用いません。竹茶碗作りのサイトウさんにお願いして孟宗竹の釘で組み立てようと思っています。
写真は土台部分のホゾとホゾ穴を形成した部材です。

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土台の中心に太い心柱を立て、前後に丸木の妻うず柱を立て、棟木を載せました。
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通直な3本の部材を合わせて千木を作り、棟木の上に差し渡しました。
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正面から見るとこんな感じ。
千木の内角は90度より少し開いています。ここに口径120センチの大太鼓が載ります。
ここまでの行程に1ヶ月弱。9月は表面の細密仕上げ。10月に入って塗装。サイトウさんの竹釘で組み立てて完成。

11月5日の献茶祭で披露の予定です。
 

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